SUBARU(スバル)は、同社初のプラグインハイブリッド車(PHEV)のプロトタイプを2018年10月1~3日開催の電動車両関連の国際シンポジウム・展示会「The 31st International Electric Vehicle Symposium and Exhibition」(EVS 31)に出品した(図1)。同社が2018年内に投入を計画しているPHEVのプロトタイプとするもので、排気量2.0Lの水平対向4気筒直噴ガソリンエンジンにプラグイン・ハイブリッド・システムを組み合わせた。

図1 スバルが出品した同社初のPHEVのプロトタイプ
図1 スバルが出品した同社初のPHEVのプロトタイプ
同社が2018年内に投入を計画しているPHEVのプロトタイプとされる。
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 そのプラグイン・ハイブリッド・システムは、トヨタ自動車の「THSII」をベースに開発したものだ。THSIIは、シリーズ・パラレル方式のプラグイン・ハイブリット・システム。エンジン走行、モーター走行〔電気自動車(EV)走行〕、エンジンとモーターのハイブリッド走行といった3種類の駆動方式を動力分割機構によって切り替える点が特徴である。スバルは、こうしたTHSIIのコンセプトを受け継ぐとともに、主要部品の一部にTHSII用もしくはほぼ同等品の供給を受け、かつソフトウエアの開発でもトヨタと協業することで同システムを実現した。

 同システムを構成するのは、モータージェネレーター(MG)内蔵トランスミッション、パワー・コントロール・ユニット(インバーター、昇圧コンバーター、DC-DCコンバーター)、リチウムイオン電池、車載充電器、充電インレットといった部品(図2)。このうち、同プラグイン・ハイブリッド・システムの肝となるのがMG内蔵トランスミッションである(図3)。同トランスミッションは、1次減速歯車機構、MG1、動力分割用の遊星歯車、2次減速歯車機構、動力分配歯車機構、減速用の遊星歯車機構、MG2、電磁クラッチ、リアの出力軸、直交歯車、前輪側のディファレンシャルギア(デフ)などで構成される。

図2 搭載するエンジンとプラグイン・ハイブリッド・システムの構成
図2 搭載するエンジンとプラグイン・ハイブリッド・システムの構成
(1)排気量2.0Lの水平対向4気筒ガソリンエンジン、(2)MG内蔵トランスミッション、(3)PCU(インバーター、昇圧コンバーター、DC-DC変換器)、(4)リチウムイオン電池、(5)車載充電器、(6)充電インレット――などから成る。出所:SUBARU
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図3 MG内蔵トランスミッションのカットモデル
図3 MG内蔵トランスミッションのカットモデル
1次減速歯車機構(Primary reduction driven gear)、MG1(Motor generator 1)、動力分割用の遊星歯車(Planetary power split)、2次減速歯車機構(Secondary reduction driven gear)、動力分配歯車機構(Transfer drive gear)、減速用の遊星歯車機構(Motor reduction Planetary)、MG2(Motor generator 2)、電磁クラッチ(Electric controlled coupling)、リアの出力軸(Rear shaft)、直交歯車(Drive pinion shaft)、前輪側のデフ(Differntial gear)――などから成る。
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