商用車用の部品を手掛けるベルギー・ワブコ(WABCO)は、トラックの荷室にカメラを設置し、リアルタイムで荷室の状態を監視する仕組みを開発した。車両の積載率の向上や安全運転に貢献する。「IAA商用車ショー(IAA Commercial Vehicles show) 2018」(一般公開2018年9月20~27日、ドイツ・ハノーバー)で試作品を披露。2020年の発売を目指し、商用車メーカーや物流事業者の意見を集めて改良に生かす。

ワブコ(WABCO)はカメラでトラックの荷室を常時監視する技術を開発した
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カメラは荷室の後部天井付近に設置する
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 開発した仕組みの名称は「CargoCam」。カメラは荷室の後部天井付近に設置して、1個のカメラ装置で荷室全体を見渡せるようにした。カメラはフルカラーの単眼で100万~200万画素。比較的安価で一般的なモデルを採用しているようだ。

 カメラの画像処理によって、積載している荷物(パレット)の数や位置が分かり、そこから積載率を計算できる。荷物を積み込んだ時間や順番を記録することで、効率的な配送業務を支援する。

 特に積載率の向上は物流業界の重要課題だ。日本の場合は平均で50%を下回り、70~80%まで高めることを目標に掲げることが多い。WABCOが開発したカメラによる監視の仕組みを採用すれば、時間指定の荷物を効率良く積み降ろしたり、多品種の荷物を混載させやすくもなる。「荷室の積載空間を正確に把握することが効率的な輸送への近道だ」(WABCO Europe BVBA-SPRL TB&C Marketing&Business Development LeaderのDaniel Majewski氏)という。

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