商用車で世界首位のドイツ・ダイムラー(Daimler)は2018年9月18日(ドイツ現地時間)、大型トラックの新型「Actros」を披露した(図1)。高速道路の単一車線での走行を支援する自動運転「レベル2」の技術を、他のトラックメーカーに先駆けて搭載したのが特徴だ。2019年1月ごろから量産を始めて欧州で発売する。日本での発売予定は無いが、2019年末までに同様の技術を適用した大型トラックを、同社傘下の三菱ふそうトラック・バスを通じて日本に投入する計画だ。

 Daimlerは、ドイツのハノーバーで9月下旬に開催される「IAA商用車ショー(IAA Commercial Vehicles show)」(開催期間2018年9月20~27日)に先立ち、同市内の空港で新型のActrosを含めた自動運転化や電動化などの最新技術を披露した。

図1 ドイツ・ダイムラー(Daimler)が発表した大型トラックの新型「Actros」、斜め前から
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 実現のために搭載する車載センサーは、単眼カメラとミリ波レーダーという一般的なもの(図2)。車線や前方車両の位置を認識し、アクセルとブレーキ、ステアリングを制御する。アクセルとブレーキを自動で制御するACC(Adaptive Cruise Control:先行車追従)機能と、区画線や先行車を基準にステアリングを自動で制御して車線を維持するALK(Active Lane Keeping:自動車線維持)機能を組み合わせ、停止と発進を繰り返しても機能が維持できるように改良した。「レベル2は、欧州で走行の許可が下りている最高の水準だ」(Daimlerの開発担当者)という。

図2 Actros、正面から
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 日本市場向けとして、三菱ふそうは大型トラックの旗艦モデル「スーパーグレート」の部分改良に合わせて同技術を適用する。一般的な大型の10tトラックであるスーパーグレートの全長は約12m。Actrosの方が車格は大きいようだが、車載センサーは同じものを使い、車両制御の部分をスーパーグレートに合わせて調整する。Daimlerの開発担当者は「グローバルでの技術の共通化はDaimlerグループの得意分野だ」と胸を張る。

 同社はすでに、高級乗用車ブランド「Mercedes-Benz」のセダン「Sクラス」や「Eクラス」などで同水準の技術を実現済み。トラック向けでも、基本的な技術は乗用車から流用していると見られる。

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