「Dolby Vision」と覇を争う、パナソニック、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)、米20世紀フォックス(20th Century Fox)の3社が制定したダイナミック・メタデータHDR規格「HDR10+」(図1)。3社はライセンス管理会社(LLC)を設立し、2018年6月20日から、ライセンス供与を開始した。映像コンテンツ、OTT(Over The Top)サービス、SoC(System on a Chip)、テレビ、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)機器などのメーカーやベンダーを対象に、普及を目指している。

図1 HDR10+のロゴ
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 8月28日に発表されたライセンスプログラム状況によると、ライセンス供与開始から2カ月で既に80社以上から申し込みがあり、その中から、ディスプレー、ソース(UHD BD、OTTなど)、SoC、コンテンツ、制作ツールの5つのカテゴリーで26社が正式に参加メンバーとなった。実は8月23日時点では19社だったが、それからすぐに26社まで増えた。いかに勢いが強いかが分かる(図2)。

図2 2018年8月23日時点の採用会社は19社だった。すぐに26社まで増えた
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 HDR10+のタイトルについては、まず20世紀フォックスが複数のコンテンツリリースを検討中で、近日中に発表予定だ。米ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント(Warner Bros. Home Entertainment)は、2018年以降と過去(75本以上)の全HDRコンテンツをHDR10+対応にする。同社はDolby Visionも積極的に採り入れており、今後はDolby VisionとHDR10+の両方を積極的にサポートする構えだ。

 AmazonのOTTサービス「Prime Video」は、すべてのオリジナル作品(数百時間以上)とハリウッドスタジオなどから購入した全HDR作品をHDR10+対応に変えるとしている。今後は米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)、米ウォルト・ディズニー(Walt Disney)、米ユニバーサル・ピクチャーズ(Universal Pictures)、米パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)の動向が注目される。

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