韓国サムスン電子(Samsung Electronics)は、2018年1月の展示会「CES」で試作展示したマイクロLEDディスプレー「The Wall」を、欧州市場で販売する運びとなった(図1)。

図1 サムスン電子はプレスカンファレンスで、マイクロLEDディスプレー「The Wall」を大々的に発表
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 マイクロLEDは、微細なLEDを複数個のモジュールに収納し、そのモジュールを縦横に重ねることで様々な形のディスプレーを実現可能にするディスプレーデバイスである。かつてソニーが2012年のCESで開発発表をした55型フルHDの「Crystal LED Display」が嚆矢(こうし)となり、2016年には同社がモジュール方式の「CLEDIS(クレディス)」を披露した。

 サムスン電子は「IFA 2018」(8月31日~9月5日、ドイツ・ベルリン)でも、1月のCESと同じマイクロLEDディスプレーのThe Wallを展示。画面サイズは、4Kの画素数を実現できる146型である。ソニーのCLEDISは約20μm角の極小LEDを搭載しているが、The WallのLEDのサイズは100μm未満とされる。自発光デバイスなので、有機ELと同様にコントラストは高い。

 さらに、サムスン電子のライバルの韓国LG電子(LG Electronics)が展開する「白有機EL+カラーフィルター」方式の有機ELに比べて、輝度をはじめ、さまざまな画質要素で有利だ。白有機EL+カラーフィルター方式では光エネルギーをかなり損失するが、マイクロLEDはRGBの3色を直接発光するので、効率が良く、輝度が高い。サムスン電子がCESで発表した146型ディスプレーは、最大輝度が2000cd/m2だった。またインパルス発光が可能であり、ホールド型の有機ELよりも原理的に動画解像感が高い。RGB直接発光なので、色再現性も優れる。

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