手の多様な動きを認識してゲームのコントローラーなどとして利用できる――。このようなデータグローブが、ゲーム開発者向け会議「CEDEC 2018」(2018年8月22日~8月24日、パシフィコ横浜)で展示された。

 その名は「Grov」。出展したのは、筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 インタラクティブプログラミング研究室 博士課程2年の髙田崚介氏だ。これまでは別々に行われていた、指の曲げ・開き、指同士の接触、把持物体の認識を、導電繊維をセンサーとして用いることで同時に行うことに世界で初めて成功した。しかも、ごく一般的な市販のタッチパネル対応手袋をそのまま用いるため、非常に簡単かつ安価に作製できるという。

 最初にGrovを装着し、指を曲げ伸ばしたり親指で他の指の先端に触れたりすることで、個人の手の形状に合わせた調整(キャリブレーション)が完了する。デモでは、パソコンの画面上に指の関節と先端に対応した点が表示され、指の動きに応じて点の位置も変化する様子が示された。

指の動きに応じて、親指と人差し指の関節を示す緑の点が動く。赤い点は指同士の接触を表す
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 会場に用意された3種類の物体を持つと、画面上には「Red」「Yellow」「Blue」のようにそれぞれの物体に対応した表示が出た。Grovの活用例として、物体を銃に見立て、それを持ちながら指を曲げる動作をするとパソコンの画面上の銃が弾丸を発射するデモも紹介された。

把持物体の認識も可能
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物体を親指と中指で持ちながら人差し指を曲げると、銃を撃つことができる
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