体感装置を用いた施設型VR(Virtual Reality)コンテンツを手掛けるハシラスは、複数ユーザーのマルチプレーが可能な施設型VR「オルタランド」を発表した。一度かぶったVR用ヘッドマウントディスプレー(HMD)を外すことなく、複数のVRアトラクションを体験できる。体感装置を使用し、デジタル空間での行動可能な範囲そのものが移動したように見せかけることで、まるで広い遊園地の中にいるかのように感じさせる。2018年9月20日~23日に千葉県の幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2018」で展示する予定だ。

オルタランドのイメージ図
(出所:ハシラス)
[画像のクリックで拡大表示]

 「これは遊園地の未来の姿に限らず、全てのレジャーの代替となる」――。ハシラス 代表取締役社長の安藤晃弘氏は、ゲーム開発者会議「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス2018(CEDEC 2018)」(2018年8月22日〜24日、パシフィコ横浜)で、オルタランドの詳細について講演した。

 オルタランドでは、広さ約12m×7mの体験エリア内に複数の体感装置を設置しており、それぞれ異なるVRアトラクションをプレーできる。同時に数十人が参加してマルチプレーが可能だ。例えば、円状に歩き続ける体感装置を使えば、VRでは真っすぐに歩きながら探検するアトラクションが遊べる。搭乗型の体感装置を使えば、VRでは空中散歩やジェットコースターのようなアトラクションが遊べる。現実空間の体験エリア以上の広さを利用したVRアトラクションを展開できる。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
体感装置を使用した際のイメージ図
左図は体験エリアの様子、右図はVRでの様子。左図の赤丸で囲われた装置を使うことで、その場にいながらVRでは右図の赤丸で囲われた様々な場所でアトラクションを楽しむような体験ができる。(スライドはハシラスのデータ)

 安藤氏は「自由に移動可能な施設型VRでは、動き回れる代わりに体験エリアの広さが限定されてしまう」とし、空間そのものをゲーム内で動かすことで、体験エリアの空間を利用する際の効率化を目指した。そこで、歩行と体感装置を組み合わせたVRアトラクションを開発した。大きく場面を移動する際には、映像を動かすだけでなく体感装置を使うことで移動した実感を与える。周辺を歩いて探索する際には、体感装置から降りて実際に歩いて移動する。両者を組み合わせることで、狭い体験エリアを効率的に使用できる。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら