米国ロサンゼルスで5月20~25日に開催されたディスプレーの学会「SID 2018」。今年の展示会場はこれまでと大きく雰囲気が変わり、「主役の座が韓国勢からいよいよ中国勢に移った」というのが第一印象である。

 筆者はこれまで毎年、展示会場に入ったらまず入り口に陣取る韓国のサムスン(Samsung)とLGの展示をじっくり見て、それと比べて中国勢がどの程度の水準の展示をしているかという観点で比較するのが、お決まりのパターンだった。しかし、今年は会場の入口付近にサムスンのブースが無いことにまず驚いた。よく見ると随分奥にサムスンディスプレー(Samsung Display)のブースがあったのだが、これまでほどの存在感は感じない、やや控えめの展示だった。

 LGディスプレーは相変わらず入り口付近の正面に陣取って存在感を示していたが、その左に中国の京東方科技集団(BOE Technology Group)、右には同じく中国の天馬微電子(Tianma Microelectronics)が大きなスペースで新製品や新技術を意欲的に展示していた。日本メーカーではジャパンディスプレイ(JDI)がこれら3社のすぐ奥で孤軍奮闘していたが、既に発表されている技術が多く、目新しさの点でやや不満の残る内容だった。

 JDIのブースの奥では中国のビジョノックス(Visionox、維信諾)が有機ELディスプレーの開発品を多数展示しており、中国大陸で最初に有機ELの量産を開始したパネルメーカーとしてのプライドを感じさせた。一方、数年前まではBOEと競うように大型液晶パネルを並べて展示していた中国の華星光電技術(China Star Optoelectronics Technology:CSOT)は、昨年(2017年)に引き続き今年も展示ブースが無かった。

 本稿から2回にわたって、筆者が興味を持った展示内容について、写真や動画を中心に紹介する。今回の前編では中国勢を、後編で韓国勢や日本勢を紹介する予定である。

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