米Uber Technologies(ウーバーテクノロジーズ)が2018年5月に開催した、「エアタクシー」や「空のライドシェア」に関するカンファレンス「2018 Elevate Summit(the 2nd Annual Uber Elevate Summit)」に併設された展示スペースでは、電動航空機に不可欠なモーターや開発ツールなどが展示されていた。その中でも、「驚異的な出力密度」と、電動航空機に詳しい研究者を驚かせたのが、米MAGicALLのモーターである。出力密度が高いことから、フランスAirbus(エアバス)の研究開発組織「A3(エー・キューブ)」が進めるチルト型ローターを備えた、電動の垂直離発着(VTOL)機「Vahana」に採用されるという(関連記事)。

 例えば、ピーク出力75kWで、連続出力60kWのモーターは、モーターを制御するインバーターを一体にしながら、重さは約11kgと軽い。出力密度に換算すると、連続出力時で約5.5kW/kgと大きい。トルクは最大130Nmである。さらに、「この出力密度で空冷という点がすごい」(前出の技術者)。モーターには空冷用のフィンが付いており、フィンなどの外装を含めてモーターの直径は11インチ(約28cm)である。

展示されていたピーク出力75kWで、連続出力60kWのモーター
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展示品を横から撮影したもの
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 出力密度が高い電動航空機用モーターとして、ドイツSiemens(シーメンス)が開発した「SP260D」がある。小型飛行機向けで、出力は260kW、重さは50kgで、出力密度は5.2kW/kgと高く、業界最高水準とされる。MAGicALLの製品はこれを上回る。前述のものであれば、インバーター込みでおよそ5.5kW/kgになる。

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