配車サービス大手の米Uber Technologies(ウーバーテクノロジーズ)は、都市部や都市近郊での「エアタクシー」や「空のライドシェア」で利用する、電動の垂直離着陸(VTOL)機のコンセプト「eCRM(eVTOL Common Reference Models)-003」を発表した。2018年5月開催の同社のカンファレンス「2018 Elevate Summit(the 2nd Annual Uber Elevate Summit)」で、その詳細を明らかにした。

「eCRM(eVTOL Common Reference Models)-003」を発表
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 Uberは、空のライドシェアサービス「uberAIR」を2023年に開始することを目指している。都市や都市近郊では、離発着場のスペースが限られるため、VTOL機、中でも電動のVTOL機の利用を前提にしている。電動機であれば、従来の内燃機関に比べて、燃費の向上や騒音の低減、構造の簡素化によるメンテナンス負荷の低減などが可能になるからだ。電動機の中でも、モーターで駆動する回転翼だけで、揚力と推力を得る「フル電動」の機体である。

 Uberは、自動車によるライドシェアサービスと同じく、機体を所有せずに、あくまでサービスプロバイダーに徹する。だが、電動VTOL機を利用する空のライドシェアは新分野だけに、Uberは外部のパートナー企業と共に、電動VTOL機の他、離発着場や充電器といったインフラの研究開発に積極的に乗り出している。さらに、航空分野の各種規制の変更・追加などを目指し、米連邦航空局(FAA)のような規制当局との議論を進めている。

 電動VTOL機の新たなコンセプト機として発表したのが、eCRM-003である(関連記事)。参照デザインという位置付けで、パートナー企業など外部の企業に同デザインを提供することで電動VTOL機の開発を促す狙いがある。

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