「自動搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)の制御アルゴリズムをデジタル空間で学習」「工場のレイアウトを2D画面で設計しながら3D画面で確認」――。米Microsoft(マイクロソフト)は、物理空間の物や出来事をデジタル空間に再現する「デジタルツイン」の活用事例を「Hannover Messe 2018」(2018年4月23~27日、ドイツ・ハノーバー)で紹介していた。デジタル空間での精緻なシミュレーションによって、エンジニアリング業務を効率化できる。

Toyota Material Handling EuropeのAGV。荷物などを載せたパレットを搬送する。
[画像のクリックで拡大表示]

 Microsoftはデジタルツインに関するデモンストレーションを複数披露していたが、そのうち1つは、自動運転車やドローンなどを対象としたシミュレーションツール「AirSim」によるものである。豊田自動織機グループのスウェーデンToyota Material Handling Europe(トヨタマテリアルハンドリングヨーロッパ、TMHE)が、工場や倉庫などにおけるAGVの制御に人工知能(AI)を適用するための検証に活用しているという。具体的には、AGVや周辺構造物などの3Dモデルから成るデジタル空間を使い、制御アルゴリズムを機械学習させている。

 デモでは、デジタル空間のAGVに搭載したカメラの映像(バーチャルなカメラによるバーチャルな映像)に対してAIによる画像認識を行い、物体の種類を識別したり障害物を検出したりする様子を見せていた。TMHEでは、AirSimで学習させた制御アルゴリズムを実際のAGVに試験的に適用することも検討している。実機での学習には多大な手間や費用が発生するが、AirSimであれば大幅に効率化できる。

AirSimでAGVの走行をシミュレーションしている様子。
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)は12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら