2018年5月末に開催された「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」では、海外の大手部品メーカーやエンジニアリング会社が相次いで、電動パワートレーンを展示した。

 カナダ・マグナ(Magna)が湿式DCTにモーターを組み込んだハイブリッド車(HEV)向け変速機、ドイツ・シェフラー(Schaeffler)は駆動用モーターにクラッチを組み合わせたHEV向けクラッチ、オーストリア・エイヴィエル(AVL)は、48VのマイルドHEVのシステムを公開した。

MagnaはHEV変速機

 カナダの大手部品メーカーであるMagnaグループは、2017年7月に買収して傘下に収めた変速機メーカーであるGetragの製品を展示した。GetragがRenaultの小型車用に供給するDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)であり、DaimlerのMercedes-Benzブランド車両である新型「Aクラス」に一部採用された湿式7速DCT「7DCT300」にモーターを組み込んでハイブリッド仕様とした「7HDT300」である。

 新型Aクラスでは2種類のDCTが用意され、新たに採用した1.3L直列4気筒直噴ターボ用に組み合わされる「7DCT300」は、クラッチ/変速機構を電動機構によって制御することが特徴とするが、「7HDT300」はこれをベースにモーターを出力軸に並行に設置するなどによって、ケース全体の大型化を抑えて設計された。

 マイルドハイブリッド(マイルドHEV、48V)やプラグインハイブリッド(PHEV、400V)にも対応し、許容伝達トルクは320N・mとしている。MAGNAは2020年の生産開始を予定しており、将来のPHEV化を想定しているAクラスにとって、「7HDT300」は重要な役割を担うことになるはずだ。

MagnaのHEV変速機 DaimlerがRenaultと、日産、三菱との電動化を含めたパワートレーンの共有化を睨んだ採用ともいえる、小型前輪駆動車のハイブリッド化を見据えて開発された「7HDT300」。
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