旭化成は、近赤外線カメラの映像から運転者の脈拍を算出する技術を開発した。脈拍数から運転者の体調を推定。体調に合わせて空調を制御したり、居眠りの危険がある場合には警告音を鳴らしたりする。運転時の快適性と安全性の向上に貢献できる技術として、「人とくるまのテクノロジー展2018」(2018年5月23~25日、パシフィコ横浜)でデモを披露した(図1)。

図1 旭化成が披露した近赤外線カメラの映像から運転者の脈拍数を算出する技術
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 旭化成が開発した技術は、カメラの映像から運転者の“顔色”を把握するのが特徴だ。

 血中のヘモグロビンが緑色の光を多く吸収する性質を利用した。心臓の動きによって血管が拡大と収縮を繰り返すと、顔を流れる血液の量が変わる。それに応じて映像中の顔の輝度が変わるため、輝度が変化する回数を測れば脈拍数が分かる仕組みだ。

 運転者の脈拍数が分かるまでには約8秒かかる。この間に、顔認証と輝度変化の計測、そして脈拍数の算出を終える。旭化成の開発担当者は「安定した算出結果を得るためには、8秒分の情報を溜めて処理する必要がある」と話す。現時点での課題は、運転中の顔の動きやエンジンの振動などで算出値に誤差が発生しやすいこと。処理能力を高めて解決を図る。

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