実は元の文章に多少の手を加えるだけで、文章の正確さと分かりやすさは大きく向上する。そのためには、手を加える箇所を見つけるチェックポイントを押さえておきたい。やみくもに文章をチェックしても、どこをどう直してよいかが分からないからだ。

 そこで記者らが培ってきたノウハウを基に、技術文書の執筆・推敲時に役立つ「正確さ」と「分かりやすさ」のチェックポイントを紹介する。今回は正確な日本語を書くために意識したい、五つのポイントを取り上げる。

チェックポイント1:主語と述語が正しく対応しているか

 まずチェックしたいのが、主語と述語の対応関係である。主語と述語(複数の単語から成り立つ場合は「主部」および「述部」ともいうが、ここでは主語と述語で統一する)は、文における最も基本的な構成要素だ。

 「今さらそんな基本的なことを」と思われるかもしれないが、主語と述語の対応がきちんと取れていない文章はビジネスの現場でよく見られる。例として、あるITエンジニアが実際に書いた文章を見てみよう。

プロジェクト・マネジャーの役割は、納期やコストを管理する。

 この文の主語は「役割は」、述語は「管理する」である。「役割は…管理する」は、主語と述語の対応関係として適切ではない。

 これを修正すると、「役割は…管理することだ」となる。「プロジェクト・マネジャーは…管理する」としてもよいだろう。推敲を怠ると、こうした基本的な間違いも起こり得るので留意が必要だ。

主語と述語を正しく対応させる
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