9人の犠牲者を出した中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故。事故を受けて、国内の老朽インフラ施設の点検などを適切に実施する機運が高まり、点検を徹底するための仕組みが整備されていった。例えば、橋やトンネルといった道路構造物に対しては、5年に1回の点検が義務付けられるなどしている。

 笹子トンネルの事故で、とりわけ問題となったのが接着系あと施工アンカーだ。既設のコンクリート構造物に付帯設備を取り付ける際など、建設分野では幅広く使われている。だが、目視点検や打音、触診では不具合の存在や残存強度まで把握できないとして、新たな検査法が渇望されていた。

 事故から6年。新設の品質確認の用途ではあるが、高い精度であと施工アンカーの品質を見抜くことができる非破壊検査技術がようやく確立されつつある。大阪大学とアミック(横浜市)が共同で開発した「電磁パルス法」だ。

日本建築あと施工アンカー協会の技術センターで、あと施工アンカーの供試体を製作。手前に見えるのが「電磁パルス法」の装置(写真:日経コンストラクション)
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