2020年が幕を開けた。デジタル技術の進化によって人々の生活や社会はどう変わるのか。企業はどんな対応をすべきか。商機はどこにあるのか。20の技術や市場・関心事を対象に、2020年の行方を大胆予測した。今回はDXと「2025年の崖」を取り上げる。

 2020年は技術者の大移動が始まるだろう。離職を加速させる要因は2つ。デジタル技術を活用して新事業を立ち上げたり事業変革したりするDX(デジタルトランスフォーメーション)と「2025年の崖」だ。

 2025年の崖とは老朽化した基幹系システムが引き起こす問題を指す。経済産業省が2018年に「DXレポート」で指摘した。

 多くの企業で基幹系システムが部門ごとに存在し、長年の度重なる改修でブラックボックス化しており、社内のデータを素早く柔軟に活用できない状態にある。DXの推進を古い基幹系システムが阻む結果、2025年以降に毎年12兆円の経済的損失が生じる可能性があると経産省はみる。

図 DXレポートで指摘された最悪の将来シナリオ
「2025年の崖」まであと5年(出所:経済産業省『DXレポート』を基に日経コンピュータ作成)
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 崖を越えるにはAI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)、クラウドといったクラウドといった移り変わりの早いデジタル技術を活用して、新たな事業の創出や事業変革を試行錯誤を繰り返しながら進める必要がある。支えるのはデジタル分野に強い「DX人材」で組む少数精鋭のチームだ。

 ただDX人材は貴重だ。IT大手が相次ぎDX人材を厚遇し始めたのがその証拠だ。

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