2020年が幕を開けた。デジタル技術の進化によって人々の生活や社会はどう変わるのか。企業はどんな対応をすべきか。商機はどこにあるのか。20の技術や市場・関心事を対象に、2020年の行方を大胆予測した。今回はクラウドを取り上げる。

 2020年はパブリッククラウドの基盤をオンプレミスのハード上に配置するという、従来のクラウド移行とは逆の流れが巻き起こる。

 ユーザー企業はこれまで、オンプレミスと同等の基盤をクラウド上に構築し、既存システムのアーキテクチャーを大きく変えずにクラウドに載せてきた。加えて先進ユーザーはクラウドに移行したシステムで新しい開発運用方法「クラウドネイティブ」を実践してきた。具体的には基盤の運用保守をクラウド事業者が代行する「マネージドサービス」やクラウド環境を自動構築するサービスを使うといった具合だ。

 開発運用の効率向上と費用削減、アプリケーション更新頻度の向上という効果を実感した先進ユーザーは「機密データなどの制約からオンプレミスに配置している新システムにもクラウドネイティブを適用したい」と考えるようになった。そのニーズに応えるべく、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は2019年12月3日に新ハード「AWS Outposts」を提供開始した。ユーザー企業がOutpostsを自社のデータセンターなどに配置してネットにつなぐと、仮想マシンやオブジェクトストレージなどAWSの基本的なクラウドサービスがオンプレミスで使える。

2019年12月に正式提供が始まった「AWS Outposts」。オンプレミス環境にAWSの基盤を配置できる
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 同様のハードは米マイクロソフトや米グーグル、米オラクル、米IBMも提供済み。AWSの参入でクラウドネイティブが一気に加速する。

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