日経アーキテクチュアの編集部が選ぶ「10大建築人2020」で1位となり、「アーキテクト・オブ・ザ・イヤー2020」に輝いたのは隈研吾氏。2度目の栄冠となる。渋谷スクランブルスクエアをはじめ、2019年竣工だけでも完成数と社会への影響力で他を圧倒する。柔軟な姿勢に共感してプロダクト開発などで協働するクライアントも少なくない。

隈研吾建築都市設計事務所主宰で東京大学教授の隈研吾氏(写真:山田 愼二)
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 東京・渋谷で、複合施設「渋谷スクランブルスクエア」が2019年11月に開業した。渋谷駅周辺開発の起爆剤となる同スクエアの第1期(東棟)で、隈研吾氏はデザインアーキテクトとして低層部のデザインを手掛けた。「建築家が超高層ビルに関わる上での限界を突破できたように思う。高層部のデザインアーキテクトである日建設計との協働で新しい象徴がつくれた」と話す。

中央が2019年11月に開業した渋谷スクランブルスクエア。隈研吾氏は、第1期(東棟)のデザインアーキテクトとして低層部のデザインを担当(写真:吉田 誠)
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 渋谷に近いものの、神社境内の森の中という対照的な敷地では「明治神宮ミュージアム」が19年10月に開館した。隈氏はこの2つの建築を通じ、自分らしさを改めて認識したという。「前の世代の建築家は、自分のスタイルや痕跡を建築に残そうとした。一方、僕は周辺環境に合わせて変える。この柔軟性が僕らしさだ」(隈氏)

明治神宮の南参道から見た明治神宮ミュージアム(写真:日経アーキテクチュア)
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