USBメモリーは、持ち運びが容易で軽量、どんなPCとも簡単にファイルをやりとりできる特性から、広く利用されるようになった。SDカードなど、小型で薄いカード状で大容量データを簡単にやりとりできるメモリーカードも同様だ。こうしたリムーバルメディアを、会社でも自宅でも便利に使っている人は多いだろう。

 しかし扱いが簡単なだけに、紛失や盗難に遭ったときのダメージは大きい。今回はそうした万が一のトラブルに備えるために用意されているWindows 10のセキュリティー機能や、セキュリティー機能付きのリムーバブルメディアを紹介する。

コンパクトで安いUSBメモリーやメモリーカード。しかしビジネスで利用するならセキュリティー面にも留意したい
(撮影:竹内 亮介)
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ファイルをパスワードで暗号化して保護

 USBメモリーやメモリーカードが便利なのは、さまざまな環境で気軽に使えるからだ。USBメモリーは、USBポートを搭載しているPCならどれでも利用できる。SDカードを利用するためのSDカードリーダーまたはmcroSDカードを利用するためのmicroSDカードリーダーも、ノートPCなら大半が搭載している。搭載していなくても、安価なUSB接続の外付けカードリーダーを購入してつなげばよい。

 リムーバブルメディア自体も、高性能化や大容量化が進んでいる。最近は、読み書き性能の高さをアピールした高性能なUSBメモリーが増加。また32G~64Gバイトクラスの大容量モデルの価格が下がってきている。

 こうした変化から、複数の拠点を移動して作業を継続する場合に備えて、進行中の仕事のデータをリムーバブルメディアに保存して持ち歩き、常に最新のデータで作業できるようにしている人も増えた。

 ただしこうした利便性は、盗難や紛失の危険性と裏腹である点を理解すべきだ。例えば、社内の次期主力製品の情報や顧客データを保存したUSBメモリーを落としたり、盗まれたりしたとする。これが悪意あるユーザーの手に渡ってしまうと、重要な情報が外部に流出してしまう恐れがある。USBメモリーやメモリーカードは、PCで簡単に内部のデータが読み出せるため、手元からなくなってしまうと事故につながる危険性が高くなる。

 こうした事態を防ぐ対策として考えたいのが、ファイルの暗号化である。

パスワードによる暗号化を施したファイルは、パスワードを入力しないと開けない
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