米テスラ(Tesla)の電気自動車(EV)「モデル3」を購入して独自に分析・分解する特集「テスラの最新EV『モデル3』徹底分解」。今回から分解編をお届けする。第1弾は、自動運転機能の“頭脳”となる車載コンピューターである。

 テスラ モデル3には、車載コンピューターと呼ぶユニットがある。アルミ合金の筐体で、内部にはメディアコントロールユニット(MCU)と、オートパイロットECUと呼ぶ2枚の基板が入っている。MCUが人と車両のユーザーインターフェース(UI)用、オートパイロットECUがその名の通り、自動運転や運転支援を行う車両の頭脳である。モデル3の知的な制御については、この2枚の基板でほぼ完結している。

ダッシュボード手前にある車載コンピューター
ステアリングメンバー(手前のアルミ製の棒)の奥にある箱型の装置が車載コンピューターである。
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 この筐体が興味深いのは、水冷である点だ。アルミ合金製の水冷部は、MCUとオートパイロットECUに挟まれた場所にある。クーラント液は、背面の給水口から入り、水冷部の中にある水路を通って、背面の排水部から出ていく。車載コンピューターユニットは、ダッシュボードに密着するように設置されており、ダッシュボードに開いた2つの穴を介して、水冷パイプとつながる構造となっている。

車載コンピューターの水冷用の給水・廃水口
水は、樹脂製のパイプを通って上に流れ、筐体の真ん中にある水冷部を経由して却ってくる。
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