ヤフーの持ち株会社であるZホールディングスとLINEが経営統合に向けて最終調整に入ったと、日本経済新聞などが2019年11月13日に報じた。報道によると、Zホールディングスに4割超を出資するソフトバンクと、LINEの株式の7割強を保有する韓国ネイバーを交えて交渉しており、11月中の合意を目指しているという。

 検索サイトなどネットメディア事業で国内最大手のヤフーと、メッセンジャーアプリで8000万人以上のアクティブユーザー数を持つLINEは異なる強みを持つ。統合が実現すれば、双方の事業で相互に送客するなど、強い補完関係が働くといえそうだ。

 Zホールディングスの売上高は直近の2019年3月期で売上高9547億円、LINEの売上高は2018年12月期で売上高2071億円。単純合計すると1兆2千億円規模となり、2018年12月期に売上高1兆1014億円だった楽天を上回る。企業価値も、Zホールディングスの時価総額が1兆8518億円、LINEが同1兆1048億円で、時価総額1兆4202億円の楽天を超え、名実ともに国内ネット企業のトップとなりそうだ(時価総額は2019年11月13日の終値ベース)。

 2社はECや金融サービスなどでは競合しているが、いずれも楽天が強みとする分野であり、競争力を高めるには協力が不可欠といえる。

 報道によるとソフトバンクとネイバーが合弁会社を設立しZホールディングスに出資。Zホールディングスの下に、既に全額出資子会社となっているヤフーに加えて、新たにLINEを全額出資子会社として持つ形態で交渉を進めているという。

 日経 xTECHの取材に対し、ヤフーは「当社が発表したものでなく、決定した事実はない」(広報)とのコメントを公表した。LINEも「当社が発表したものでなく、決定した事実はない」(広報)とコメントを出している。