多忙なITエンジニアは心身ともに疲労しやすい。ここでは日経SYSTEMSの過去記事を紹介。大切なのが休日における疲労回復だ。不適切な方法で失敗しないように、正しい疲労回復法を学ぼう。

 やってはいけない疲労回復の3つ目は「積極的に気晴らしする」だ。

 旅行で仕事を忘れ、積極的に気晴らしする。心の疲労を取る方法の1つだ。しかし気分転換できているのに、体調を崩してしまうケースは少なくない。

 ITサービス会社に勤務するEさんもその1人。かつて別のITベンダーで運用監視の業務を担当していたEさんは多忙だったため、一息ついたタイミングで休暇を取り、家族と国内旅行に出かけた。いわば強行日程の旅行だ。「初日から思いっきり遊んだ。とても気晴らしができていた」とEさんは振り返る。

 だが旅行初日の夜、体調が急変した。体がだるくなり、高熱が出たのだ。次の朝、病院で検査すると、肺炎にかかっていることが分かった。せっかくの旅行だったが、途中で切り上げることになった。

 コンサルティング会社に勤務するFさんも同様の経験をしている。プロジェクト終了後、休暇を取って沖縄に出かけた。楽しくて多くの観光地を巡った。しかし旅行途中で体調を崩してしまい、ホテルの部屋で安静にせざるを得なくなったという。

 彼らはどうして旅行先で体調を崩したのか。立川メディカルセンターの田村医師は「疲労が蓄積されてから実際に感じるまでに、24時間の時間差があるからだ」と説明する。隠れていた疲労が、後からやって来るというのだ。

蓄積した疲労が表面化するまで24時間かかる
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 加えて「せっかく旅行に来たのだから」という心理から普段以上に積極的に遊んでしまう。回復どころか逆に疲労を蓄積してしまうわけだ。つまり、仮に旅行に出かけるにしても、初日は体力が消耗しないように気をつけることが重要になる。

 Eさんはこの一件から、「休暇の初日はしっかり休み、2日目から旅行に出かけるようにしている」と話す。Fさんも「旅行ではいつも以上に体調管理に気をつけるようになった」という。