多忙なITエンジニアは心身ともに疲労しやすい。ここでは日経SYSTEMSの過去記事を紹介。大切なのが休日における疲労回復だ。不適切な方法で失敗しないように、正しい疲労回復法を学ぼう。

 計測機器メーカーでSEを務めるCさんは、組み込みソフトの開発者だ。組み込み機器に対する品質の要求度は高く、心身ともにプレッシャーが大きい。そのため「休日は、疲労を回復するために家にこもることが多い」と話す。

 Cさんに限らず、休日になると、家の中で1日中ゴロゴロしているITエンジニアは少なくないだろう。休日くらい自分のペースで、家の中でテレビでも見ながら過ごしたくなる気持ちは理解できる。

 実際、家の中で静かに休息を取ることは、体の疲労回復が見込める。手軽で確実な疲労回復法の1つだ。

 しかし、1日中室内にこもったままだと、逆に疲労回復を妨げる結果につながることは意外に知られていない。こもってはいけない理由は大きく3つある。その1つは、人間の体内時計と現実の時間との間にずれが生じてしまうからだ。

 『生体リズム健康法』(文藝春秋社)などの著作で知られる、立川メディカルセンター(新潟県長岡市)の田村康二医師は「人間の体内時計は25時間周期なので、毎日1時間ずつずれる。このずれを日光、特に朝日を浴びることで調整している」と説明する。つまり「平日は出勤する際に日光を浴びて調整している」(田村医師)わけだ。

休日は朝日を浴びて体内時計を調整する
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 逆に言えば、休日に家の中にこもっていると朝日を浴びるチャンスを逃し、体内時計がずれたままになる。体内時計がずれると、ひどい場合は夜になっても眠れなくなり、逆に睡眠不足になりかねない。「家で休息する場合は、朝はベランダや庭に出たり、少し散歩に出かけたりするなどして日光を浴びる。それだけで疲労回復しやすくなる」と田村医師はアドバイスする。