他の企業はネットワークの構築や更改の際、どのベンダーの製品を選んでいるのか──。ネットワーク機器の選定に関わる担当者なら、大いに興味を引かれるテーマだろう。そこで企業ネットワークの利用実態を調べるアンケート調査を2019年8月から9月にかけて実施。主に使っているネットワーク機器のベンダーを尋ねたところ、1248件の回答が寄せられた。大きくスイッチ、無線LAN機器、ルーター/UTMの3部門についてベンダーのシェアをまとめた。

 IT管理者1200人による「総選挙」ともいえる今回の調査。無線LANについては、無線LANアクセスポイント(AP)と無線LANコントローラーの2ジャンルについて調査結果をまとめた。

 APはノートパソコンやスマートフォン、タブレットなどの無線LAN対応端末を電波でつなぐネットワーク機器だ。無線LANコントローラーは複数のAPを一元管理する製品で、APの台数が多い場合やAPが遠隔地にある場合などに役立つ。順に見ていこう。

APは上位3社が変わらず

無線LANアクセスポイントベンダーの順位
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 APでは、バッファローが26.7%で1位、シスコシステムズが22.6%で2位、HPEが7.9%で3位という結果になった。1位から3位の順位は2018年の結果と同じだった。特にバッファローとシスコシステムズの2社でほぼ半数を占め、ダントツの強さを見せた。

 ただし、上位3社とも2018年からシェアを落としており、その代わりに下位のベンダーがシェアを伸ばしている。特にシェアを伸ばしたのがアイ・オー・データ機器。2018年の4.2%から2019年は7.7%まで増やした。順位も5位から4位に上げている。ヤマハもシェアを4.0%から4.9%に伸ばし、順位を7位から6位に上げた。また、2018年にはシェア3%以上の圏内にいなかった新顔として、今回はエレコムが入った。

多様化が進むコントローラー

無線LANコントローラーベンダーの順位
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 無線LANコントローラーでは、シスコシステムズが圧倒的な強さを見せ、シェア37.8%で1位を獲得。16.3%で2位のバッファローを引き離した。3位は10.4%でHPE、4位は9.0%で富士通だった。1位から4位までの順位は2018年から変わらなかった。

 ただし、上位3社は2018年に比べるとシェアを落とした。それぞれシスコシステムズは49.1%から37.8%に、バッファローは21.6%から16.3%に、HPEは14.7%から10.4%に減った。その一方で、2018年はシェア3%以上の圏内に入ったのが4社のみだったのに対し、2019年は7社に増えた。新たに圏内に入ったのはアライドテレシス、ヤマハ、ネットギアの3社。これはベンダーが多様化し、無線LANコントローラーの選択肢が増えている動きとみることができそうだ。

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