ダイハツ工業とトヨタ自動車が2019年11月5日に日本で発売した新型の小型SUV(多目的スポーツ車)「ロッキー/ライズ」は、現行の排気量1.0Lで直列3気筒の過給エンジンを搭載した(図1)。

図1 ダイハツ工業の「ロッキー」
(撮影:日経Automotive)
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 新型車は、ダイハツの車両開発・生産手法「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づいて開発した車両の第2弾である。DNGA第1弾の軽自動車「タント」ではエンジンや変速機、プラットフォーム、予防安全システムなどを刷新した。

 これに対して、第2弾の新型車はプラットフォームや変速機、予防安全システムなどを刷新し、ダイハツ初のコネクテッドサービス「ダイハツコネクト」を搭載したが、エンジンは現行機で対応した。

 新型車の開発責任者でダイハツ車両開発本部製品企画部部長の大野宣彦氏は、「エンジンの新規開発には、膨大な時間と費用がかかる。現行機を使うことで開発コストをできるだけ抑えながら、求める性能を実現できた」と言う(図2)。

図2 開発責任者の大野宣彦氏
(撮影:日経Automotive)
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 実際に新型車は、現行エンジンに新開発のCVT(無段変速機)を組み合わせることで、燃費性能は競合車となるスズキの小型SUV「クロスビー」を上回った。

 クロスビーは、排気量1.0Lで直列3気筒の直噴過給エンジンを搭載。モーターでエンジンの駆動を支援する簡易ハイブリッド車(MHEV)である。JC08モード燃費は22.0km/Lとなっている。

 これに対して新型車に搭載するエンジンは、ダイハツとトヨタの小型車「トール/ルーミー/タンク」で使用するポート噴射の過給エンジン「1KR-VET」である。JC08モード燃費は23.4km/Lで、MHEVのクロスビーを1.4km/L上回る。

 新型車の車両質量は970kg。クロスビーより10kg重いが、燃費性能は同車より優れる。実用燃費の指標であるWLTCモード燃費も18.6km/Lを達成した。

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