続いて「導入しているRPAツール名」についての調査結果を紹介しよう。導入しているツール名を複数回答で尋ねたところ、86社から有効回答を得た。集計すると2社のツールの名前が目立った。

 最多はNTTデータの「WinActor」で46社。僅差で米ユーアイパスの「UiPath」の44社が2位につけた。3位はRPAテクノロジーズの「BizRobo!」で19社、4位は英ブループリズムの「Blue Prism」で10社と続いた。

図 RPAツール別に見た導入企業数(有効回答数:86、複数回答)
2つのツールが先行
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 首位のWinActorを導入した企業はどんな点を評価したのだろうか。ツール選定の決め手に関する質問の自由回答から探ってみた。

 まずは国産ツールである点が評価されているようだ。大林組は「操作の容易性、価格に加えて、純国産」である点を導入の決め手に挙げる。外注先企業や支援人材の豊富さなども踏まえて選んだという。三井不動産も「採用した当時、日本語対応していて信頼感があった」と振り返る。

 もう1つが開発のしやすさだ。中部電力は「ツールのユーザーインターフェース(UI)、操作の直観的な分かりやすさ」を、大同生命保険は「システムに関する専門的な知識が十分でなくても開発に取り組むことができる、操作性の高さ」を評価する。

 2位のUiPathはどうか。導入している企業の自由回答を見ると、開発のしやすさに加えて、拡張や管理のしやすさを評価しているようだ。

 リコーは「グローバル対応力、非IT担当者でも開発できるUIと、IT担当者が満足できる機能を持つバランス、スモールスタートで始めて大きくできるスケーラビリティ」を決め手にUiPathを選んだと回答した。

 伊藤忠商事も「スモールスタートができて、かつサーバー型で動かせることから、ソフトロボが増えたときにも対応できる」と拡張性を重視したと答えた。東京エレクトロングループは「アカウント管理、ロボット管理などの統制面を考慮して選定」したと回答している。

 三井住友FGは「グローバルベンダーにもかかわらず、日本企業の生産性向上に向けて積極的に製品の改良を行うとコミットしたから」と回答。海外ベンダーでありながら国内で積極的に製品の改善に取り組んでいる点も、高い評価を得ているとみられる。

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