トヨタ自動車が2019年10月16日に世界初公開した新型の小型車「ヤリス」は、改良型のADAS(先進運転支援システム)「Toyota Safety Sense(第2世代版)」を全車に標準搭載した。

 同システムの主要機能である自動ブレーキの機能を進化させ、昼間の交差点における右左折に対応させた。具体的には右折時に直進してくる対向車や、右左折時に横断する歩行者に対応した。これらの対応を公表するのは、日本の自動車メーカーでは今回の新型車が初めてである(図1)。

図1 自動ブレーキ機能を強化した新型「ヤリス」
(撮影:日経Automotive)
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 改良型の自動ブレーキは、フロントウインドー上部の室内側に搭載した単眼カメラと、フロントエンブレム裏に装着するミリ波レーダー(77GHz帯の周波数に対応)で車両の前方を監視する。歩行者の検知には主に単眼カメラを使い、ミリ波レーダーの情報も利用する。

 新型「カローラ」3車種などに搭載する改良前の自動ブレーキは、直進時の先行車や歩行者には対応している。また、先行車と歩行者のいずれも昼間だけでなく、夜間にも対応していた。しかし交差点においては、右左折しながらカメラで対象物を検知する。その対象物が、車両や歩行者であると確実に判断するのが難しかった。

 改良型の自動ブレーキは、カメラのソフトウエアを改良して交差点の右左折に対応した。カメラの認識アルゴリズムを改良し、右左折しながら撮影した画像中の対象物を、対向車や歩行者であると判断できるようにした(図2)。

図2 対向車や歩行者の検知イメージ
(出所:トヨタ自動車)
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