台風19号の豪雨で冠水した福島県の郡山中央工業団地では、企業の被害状況が明らかになりつつある。郡山市によると、同工業団地は氾濫した阿武隈川と堤防を挟んで隣接しており、ほぼ全域で冠水。現在は水が引き、2019年10月15日の午前中には人が立ち入れる状況になった。

 複数の工場が浸水に見舞われる中、大きな被害を免れたのが、クラリオンマニュファクチャリングアンドサービスだ。クラリオンの子会社で、カーナビゲーションや車載のバックカメラを生産している。周辺と比べて、工場を1mほど高い場所に建てたことが幸いした。10月16日にも生産の一部を復旧する。

郡山中央工業団地の被害状況
(取材を基に日経 xTECHが作成)
企業名・拠点名生産品被害状況
クラリオンマニュファクチャリングアンドサービスカーナビゲーション・車載カメラ2cmの浸水
信越石英 郡山工場石英ガラス浸水
パナソニック 郡山工場電子回路基板材料1mの浸水
UMC・Hエレクトロニクス 郡山工場ルーターなどの通信機器1.8mの浸水

 同社工場では、1階にプリント基板の自動実装工程を、2階に人手による製品の組み立て工程を置く。1階は一部で床上2cmほど浸水したものの、生産設備に被害は無かった。そこで2階の組み立て工程を先行して10月16日に復旧。1階も環境が整い次第、生産を再開する。

 ただし周囲の道路状況などから、700~800人ほどいる従業員の全員が出社できる状況にはない。「できるところから復旧していく」(クラリオン広報)。

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