通信各社が5G(第5世代移動通信システム)商用サービスで消費者向けと並ぶ柱にすることを目指しているのが業務向けの領域である。NTTドコモは2019年9月18日のプレサービス発表会において、工場内の機械の遠隔制御や設備保守、警備などの用途で複数の活用事例をデモ展示した。

 NTTは2019年9月に、ファナックのロボットアームとリモコン、日立製作所の制御装置を相互に5Gで接続する実証実験を始めた。

 一般に工場内にロボットアームを設置する場合、制御信号が確実に伝わらないと誤動作などのトラブルにつながる。そのため、これまでは有線LANで接続することが多かった。しかし有線LANは配線がネックになり製造ラインのレイアウトを機動的に変更しづらくなる課題があった。工場内に5Gのアンテナを設置することによって、高速・低遅延で信頼性の高い通信回線をワイヤレスで構築できるとする。

 オムロンとフィンランドのノキアグループの2社と組み、工場内で部品や仕掛品の輸送に使う搬送ロボットの遠隔制御に5Gを用いる実験を2019年末までに始める。現行の搬送ロボットで使う無線LANを5Gに替えると、混信のような問題を起こさず搬送ロボットの台数を増やせると見込んでいる。

ロボットアーム(ファナック)
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NTTドコモがファナックやオムロンと共同で実証実験をする5G対応の産業機械
搬送ロボット(オムロン)
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