DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する開発チームをどう作ればよいのか――。こうした悩みを抱える企業が今、続々と相談を持ちかけているのが、Pivotalジャパンだ。注目が集まるPivotal流の「DX開発チームの作り方」を解説する。(本誌)

 DXへの関心は、ITベンダーはもとよりユーザー企業でも高まっています。当社も多くの企業から問い合わせを受けています。内容は「イノベーション推進部門を発足したが、具体的に何をすればよいかわからない」「役員から言われてPoC(概念実証)を実施したが、次のステップが不明確である」「アジャイル開発による内製化チームを作りたいが、スキルのある人材が社内にいない」といったことです。

 こうした悩みが生じるのは、DXが「デジタルデータを活用した新規ビジネス(あるいはサービス)の創出」を伴うためです。これまでのシステム開発のあり方とは大きく異なるアプローチが必要になります。

 従来のシステム開発では、要求仕様書に基づいてある程度の予算と規模を見積もり、RFP(提案依頼書)をITベンダーに提示。ベンダーの提案を受けてシステムを発注し、数年かけて構築するというものでした。

 こうしたやり方はデジタルサービスには向きません。DXプロジェクトは、どんなサービスを開発すればよいかが不明確なため、「ユーザーの声を聞き、ユーザーにとって価値のあるものを作る」「リスクを削減するために少しずつ作って検証する」といったアプローチが不可欠です。

 さらに「継続的にプロダクトを改善するための組織とプロセスを確立する」ことが重要です。「柔軟にスケールし、セキュリティーに強いアプリケーション基盤を導入する」必要もあります)。

デジタルサービスの特徴と課題、解決策
(出所:Pivotalジャパン、以下同)
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 Pivotalでは、様々な手法を活用しながら顧客企業のDXプロジェクトを支援しています。特に、ソフトウエア開発のプロセスを「リーンXP」と呼んでいます。リーンXPはPivotalの完全なオリジナルではなく、「リーンスタートアップ(Lean Startup)」「エクストリーム・プログラミング(Extreme Programming、XP)」「ユーザー中心デザイン(User Centered Design、UCD)」の3つの手法を組み合わせたものです。以下、3つの手法の概要を解説します。

Pivotal が採用する主要な3つの手法
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