北海道内に点在する基地からドローンが飛び立ち、数キロメートル離れた橋に自動で補修材を吹き付けて帰還する――。會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)が、そんな計画を打ち立てた。もちろん、実現可能と踏んでのことだ。同社が保有するコンクリート製品の工場などを基地として活用する。

米トップ・フライト・テクノロジーズが開発したドローン「Airborg」。會澤高圧コンクリートの會澤祥弘社長は「他社製品に比べて飛び抜けて高い発電機の技術が、長時間飛行を可能にした」と評する(写真:會澤高圧コンクリート)
[画像のクリックで拡大表示]

 カギとなるのが、1時間以上を続けて飛べるドローン「Airborg(エアボーグ)」だ。芝刈り機などで使う混合ガソリンで機体に積んだエンジンを稼働させて発電し、モーターに電力を供給する。同社が提携する米マサチューセッツ工科大学発のベンチャー企業、トップ・フライト・テクノロジーズが開発した。會澤高圧コンクリートは2019年7月から国内で試験飛行を繰り返している。

 約45kgと重量級の機体には、高解像度の4Kカメラや赤外線カメラに加えてレーザースキャナーを搭載。独自の自動航行システムも備えた。1度の飛行で空撮やコンクリートの浮きの把握、地形の3次元点群データの取得などを同時に実施する。

 そのうえ積載能力に5kg以上の余裕があるので、補修材や吹き付け用の機材を積んでも十分飛行できる。轟音(ごうおん)を上げて飛び立つ様子は、空飛ぶ建機と呼ぶにふさわしい。

「Airborg」のエンジン部分。機体自体は稼働時に大きく振動するが、カメラやレーザースキャナーといった機材の揺れを制御する機構を持つので、記録するデータにはぶれが生じない(写真:會澤高圧コンクリート)
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら