直径800mmを超える「中大口径」の下水道管は、一般に人が中に入って点検する。だが、底部に土砂や泥がたまって立ち入れない場所は多い。撤去しようにも、管路の奥まで積もった土砂は大まかな量の把握すら難しい。手探りで土砂を除去しながら点検を進めるしかなかった。

 日水コンが雲田商会(新潟県妙高市)、横浜国立大学、横浜市と共同開発を進めているのは、機体の上に取り付けた車輪で管路の天井部を走るドローンを使った点検手法だ。ドローンが土砂や水の上をすり抜け、搭載したカメラで堆積土量の把握や壁面のひび割れ調査などを行う。

開発中のドローンが管路内を走る様子。横浜市は直径800mm以上の中大口径の管路を約120km管理している(写真:日水コン)
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 機体の下に装着した4つのプロペラで浮き上がり、車輪を管路に押しつけて移動する仕組みだ。後方に取り付けた5つ目のプロペラで前進する。走行中に落ちて着水しても故障しないように、フロート(浮き具)を脚部に装着している。

 管路内は毎秒1m程度で走る。実験を繰り返して、ひび割れを見つけ出すのに最適な速さを求めた。1度の充電で10分間稼働し、延長約600mを調査できる。操縦者は管路内に立ち入る必要があるが、撮影した画像は事務所で確認できるので、目視点検に比べて滞在時間は減る。

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