本記事は、日経NETWORKの過去記事を再掲載したものです。

 これからのエンジニアは、英語で自らを発信していくことが大事です。自ら発信し、異なる背景や知見を持った海外の技術者と意見を戦わせるために必要な英語力を身に付けましょう。今回は、新しい製品やコンセプトを世の中に広げるうえで重要な名前付け(ネーミング)の話です。

 IT業界に限った話ではありませんが、新しい製品やコンセプトを世の中に広げるうえで、名前付け(ネーミング)は非常に重要です。名前がコンセプトに命を与え、コンセプトを形作っていき、時には先鋭化させることさえあります。英語を使ったクールなネーミングができるかどうかで、製品やコンセプトの運命が左右されると言っても過言ではありません。

 私もメーカーの開発者として新しい製品や機能の名前付けに関わることがありますが、国内向けの製品や機能でも、あえて英語でネーミングするように心掛けています。

 理由としては、何となくカッコいい(笑)とか、頭文字を採った略語が作れて便利といったこともありますが、やはり海外に展開する際にそのまま使えるというのが非常に大きいです。このため、(必ずしもできているとは言えませんが)その名前が海外でも通用するグローバルな表現なのかという点に気を配っています。

画期的なネーミングだった“Ethernet”

 私が出合ったなかで最も偉大なネーミングといえば、やはり「イーサネット(Ethernet)」です。米ゼロックスのパルアルト研究所内で“Alto Aloha Network”と呼ばれていたネットワークを「“The Ether Network”と呼ぶことにしよう」とロバート M.メトカフ氏が社内メモで提案したのが1973年5月22日で、一般にはこの日が「イーサネットの誕生日」とされています。この有名なメモのなかでメトカフ氏は【1】のように書いています。

【1】

I propose we stop calling this thing “the ALTO ALOHA Network”. First, because it should support any number of different kinds of station -- say, NOVA, PDP-11, ...... Second, because the organization is beginning to look very much more beautiful than the ALOHA radio network -- to use Charles's “beautiful”.

Maybe:“The ETHER Network”, Suggestions ?(略)

(日経NETWORK 2006年2月号「NETWORK博物館」図版より引用)

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