子供のころに誰もが憧れたドラえもんの「ひみつ道具」は、いつの日に、どんな形で現実になるのか。日経コンピュータの創刊1000号を記念し、大胆予測した。愛犬との会話や透明人間なども決して夢ではない。AIが人の能力を超えるとされる2045年までには実現する可能性のある5つの道具を紹介しよう。今回は「透明マント」について取り上げる。

 ドラえもんの「透明マント」は羽織ると透明になれるひみつ道具だ。作中ののび太は未来の婚約者をこっそり訪ね、本心を聞くために使った。

©藤子プロ・小学館
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 限定的な条件なら既に透明になる技術は開発されている。例えば東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授は2006年、背景に人物を溶け込ませて透明に見せる技術「光学迷彩」を発表して話題になった。

 稲見教授が開発した光学迷彩は「再帰性反射材」と呼ぶ材料で製作したマントを使う。再帰性反射材は微小なビーズ状のガラスを布の表面に付着させたもの。光が斜めから入射しても同じ方向に反射する性質を持つ。警備員の反射ベストなどに使われている。

 このマントを羽織っただけでは透明にならない。人物の背景を撮影するカメラと、背景映像をマントに投射するプロジェクターを搭載した装置が必要だ。カメラはプロジェクター装置の横に置き、正面からは見えない人物の背景を斜めから撮影する。撮影した背景はプロジェクターを介してマントに投射。するとマントを羽織った人物の姿が見えなくなる。

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