「ペットの気持ちが分かればいいのに」――。犬や猫を飼育している人ならば一度はこのようなことを考えるだろう。犬や猫は人間の言葉を話せない。そのためペットの突然の変化に飼い主が戸惑うことも多い。体調を崩していても飼い主が気づいてあげられないこともある。

 何とかペットの気持ちを把握してコミュニケーションを取ることはできないのか。このような思いから開発されたIoT機器がある。それがラングレスが開発・販売する「INUPATHY(イヌパシー)」だ。

 ペットの体に装着するハーネス型のINUPATHYには、ベルト部分に心音マイクセンサーがあり、感情を表示するLEDライトが背中側に搭載されている。センサーによって心拍を読み取り、検出した信号をLEDライトの下にあるノイズキャンセラーによって整形。そして信号を解析して感情を色で表現するといった仕組みだ。

INUPATHYを装着した様子
(出所:ラングレス)
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 色は全部で5種類。緑色がリラックスしている、白色が集中している、オレンジ色が興奮している、紫色がストレスを感じている、虹色が喜んでいる、といった具合である。得られた感情や心拍のデータは専用のスマホアプリで確認できる。

 ラングレスの山入端佳那社長兼CEO(最高経営責任者)は「心拍から感情を読み取るという発想は動物行動学を専攻していた経験がある山口譲二代表取締役兼CTO(最高技術責任者)が考えた」と話す。山口CTOは10年以上前に犬の心拍と感情の因果関係の研究に注目した。人間が緊張すると心拍が変動するように心拍と感情に関係性がある。同じように犬の心拍を測定すれば、感情を把握できるのではないかと考えたわけだ。

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