消費増税が始まった2019年10月1日午前0時すぎから、北海道を地盤とするコンビニチェーンのセイコーマートで、電子マネーで商品代金を支払うと必ず「1円」残高不足になる不具合が発生していたことが日経 xTECHの取材で分かった。

 不具合は午前4時半ごろまで続き、残高が十分でもPOSレジの画面表示などに残高1円が不足していると必ず表示される異常な状態だった。政府のキャッシュレス・消費者還元事業への対応で生じたシステムトラブルだという。

セイコーマートのWebサイト。トラブルを特段通知していない
(出所:セコマ)
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 不具合は、モバイルSuicaを含む鉄道各社の交通系ICカードで支払った場合に発生したという。ただし誤りは画面表示やレシートだけで、「実際には顧客から1円の現金払いを受けなくても会計処理ができていた」(セコマ広報)としている。セイコーマート本部はまもなく不具合を確認。POSレジのメッセージ配信機能を使い、店舗スタッフに顧客から1円を徴収せずに会計するよう指示を出した。1円を現金で徴収しなくても、レシートにはICカードのチャージ分に加えて現金で1円支払ったように印字される不具合も同時に発生していた。

 セコマによると、不具合はキャッシュレス・消費者還元事業に伴うシステム移行で生じた。具体的な原因は「公表できない」(広報)としている。復旧ができた午前4時半ごろまでに、80件ほどの会計で不具合があった。大半の支払いは店舗スタッフが1円を徴収せずに処理したが、過大徴収した顧客がゼロだったかどうかは断定できないとした。