おなじみ磯達雄・宮沢洋コンビによる「建築巡礼」シリーズの戦後編完全版を上下2巻構成で発刊する。終戦から東京五輪までの上巻「昭和モダン建築巡礼 完全版1945-64」を2019年10月1日に、下巻の「昭和モダン建築巡礼 完全版1965-75」を2019年12月2日に発刊予定。それぞれの巻頭対談を特別に当サイトで公開する。まずは藤森照信氏と磯達雄氏の対談から━━。

 建築史家で建築家でもある藤森照信氏。丹下健三ツウとしても知られる藤森氏をゲストに迎え、丹下氏の設計で1964年に竣工した東京カテドラル聖マリア大聖堂にて、磯達雄氏との対談を行った。「丹下健三は20世紀後半、世界の頂点に立った」と藤森氏。しかし、それは丹下氏のみの力ではなく、同世代のライバルたちと激しく競い合った結果だった。……という堅い前振りはさておき、この対談、面白過ぎる!(進行・似顔絵:宮沢 洋)

東京カテドラル聖マリア大聖堂にて(写真:稲垣 純也)
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今回の書籍は、1945年から1964年、つまり戦後から東京オリンピックまでにつくられた建築が対象です。

藤森(以下、藤)|一番おいしいところだね。声を掛けてくれて、ありがとう(笑)。

そのおいしい部分の対談ということで、やや強引ではありますが、「戦後建築を世界レベルに押し上げた建築家を10人選ぶ」というテーマで対談をお願いしたいと思います。

|戦後の中核になった人たちということだね。

|10人に絞るというのは悩ましいなあ。

そこをなんとか(笑)。対談の進め方としては、お2人の頭に浮かんだ建築家の中で、生まれの早い人から1人ずつ交互に挙げていって、その理由をお話しいただけたらと。

 この後、下記の記事に続く。

  • 対談(1)藤森照信氏×磯達雄氏
    1. 村野藤吾 ─ まねできなかった魔術的インテリア(2019年9月25日)
    2. 谷口吉郎 ─ 「関係性の建築」を発見(2019年9月30日)
    3. 堀口捨己 ─ 本家バウハウスを超越した開放感(2019年10月2日)
    4. 前川國男 ─ 使命感が生んだ「重さ」(2019年10月7日)
    5. 坂倉準三 ─ 「縦の動き」はコルビュジエをしのぐ(2019年10月9日)
    6. アントニン・レーモンド ─ コルビュジエの発信力に泣く(2019年10月15日)
    7. 白井晟一 ─ 「違和感」を自在に操る(2019年10月16日)
    8. 吉田五十八 ─ 全国的「パクリ」生んだ新興数寄屋(2019年10月21日)
    9. 吉阪隆正 ─ モダニズムの先を見た「大地」の建築(2019年10月23日)
    10. 丹下健三 ─ ソビエトパレスを追い世界の頂点に(2019年10月28日)
  • 対談(2)橋爪紳也氏×磯達雄氏
    11月下旬から連載スタート予定
「昭和モダン建築巡礼 完全版1945-64」
文:磯達雄、イラスト:宮沢洋 296ページ A4変形版

近刊紹介:「昭和モダン建築巡礼 完全版1945-64」
おなじみ磯・宮沢コンビによる「建築巡礼」シリーズの戦後編完全版。上下2巻構成で、まずは、終戦から東京五輪までの「1945-64」を2019年10月1日に発刊。

「昭和モダン建築巡礼 完全版1945-64」を詳しく見る