ホンダが2019年10月18日に発売する小型ミニバン「フリード」の部分改良車は、同社の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車に標準搭載した。改良前はオプション搭載だった。

 また、改良前には搭載していなかった後方の誤発進抑制機能を追加した他、先行車追従(ACC)と標識認識の性能を高め、予防安全機能を強化した(図1)。

図1 フリードの部分改良車
(撮影:日経Automotive)
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 後方の誤発進抑制機能は、後部バンバーに装着した超音波センサーで車両後方の数m以内にある壁などの障害物を検知する。停止時や10km/h以下の低速で後退しているときに運転者がアクセルペダルを強く踏んだ場合、アクセルペダルの踏み間違いとシステムが判断して急発進を抑制する。自動でブレーキはかけない。

 改良前のフリードは、前方の誤発進抑制機能しか搭載していなかった。部分改良車の開発責任者である本田技術研究所オートモービルセンターの田辺正氏は、「アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が多発している状況を受けて、後方の誤発進抑制機能を追加することにした」と話す(図2)。

図2 開発責任者の田辺正氏
(撮影:日経Automotive)
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 ACCの性能向上では、タイムラグの少ない加速と滑らかな減速を可能にした。先行車を検知する単眼カメラとミリ波レーダーからの情報を基にした加減速の制御方法を見直すことで実現した。これにより、先行車が加速したときの追従走行への移行時間を短縮できる。また、先行車が減速した場合の急減速を抑えられる。

 標識認識の性能向上では、単眼カメラの認識アルゴリズムを改良し、英語併記の標識(一時停止の標識)に対応できるようにした。従来は、日本語の「止まれ」と英語の「STOP」が併記された標識は、一時停止の標識と認識できなかった。

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