「今、どの資格を取るべきか」。IT関連資格の取得動向は、ITエンジニアに求められるスキルやノウハウの変化を映す。デジタルトランスフォーメション(DX)の台頭で、クラウドやAI(人工知能)関連資格に注目が集まる。日経 xTECH会員へのアンケート調査から、「いる資格」「いらない資格」を探った。

 「IT資格実態調査」として2019年8月、Webサイト「日経 xTECH」でアンケートを実施。編集部がピックアップした49種類のIT資格について、保有状況や役立ち度合い、取得意向を調べた。読者会員455人の回答を得た。今回は、アンケートに寄せられた代表的なコメントを紹介しよう。

 まずは、IT資格を取得するモチベーションについて。取得に向けた勉強を通じて、自分の視野を広げたり、知識を体系的に整理したりというのが代表的な意見だ。

 資格は不要と言う人もいると思うが、実務に関連した資格を取得するために勉強すると、明らかに仕事をする上で視野が広くなり、いろいろな視点で仕事に取り組めるようになる。(ユーザー企業、40~49歳)
 資格のみで実務の能力を測ることはできないが、資格を得ることで体系的な知識を身に付けることや、能力の裏付けとなるのでこれからも積極的に取得していきたい。(IT企業、18~29歳)

 一方で、モチベーションは資格取得に伴う報奨金という声も少なくない。

 会社で資格取得が必須とされているので、報奨金目当てで受験するような感じだ。情報処理技術者試験は持っていると箔がつく。(IT企業、50~59歳)
 身も蓋もないが、昇給や報奨金がモチベーションアップになっている。(IT企業、40~49歳)

年齢とともに変わるモチベーション

 モチベーションは年齢によって変わっていくという指摘もある。

 若手のときは、1.自身の可能性を広げるため、2.自信を得るため、3.報奨金を得るために資格を取得していた。しかし、30歳を過ぎてから任される仕事がマネジメント中心となり、また報奨金が減額されたことから、資格取得に消極的になった。個人的には、資格を取得するなら若いうちのほうがよいと思う。(IT企業、30~39歳)
 会社の昇格に必須のため資格を取得した。ただし、現在は既にクリアしているので、自分自身のスキルアップと実力診断のために学習と受験を継続している。(IT企業、50~59歳)

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