旧第一勧業銀行、旧富士銀行、旧日本興業銀行の3行が経営統合を発表したのは1999年8月のこと。旧3行は当時から老朽化していた勘定系を早期に全面刷新する計画だった。しかし全面刷新には2度挫折。3度目の正直として2011年に新システム「MINORI」の開発を本格化し、構想から20年後の2019年7月に悲願を達成した。

 旧3行は1999年12月に、リテール分野の勘定系を旧第一勧銀の「STEPS」に、ホールセール分野の勘定系を旧興銀の「C-base」に片寄せする方針を打ち出した。2002年4月の新銀行発足までに片寄せを済ませたら、すぐに次期システム開発に着手するとしていた。

 しかし片寄せは難航する。当時の持ち株会社、みずほホールディングスは2000年11月、新銀行発足時にはSTEPSと旧富士銀行の「TOP」を残し、この2つをリレーコンピューター(RC)でつなぐ方針に転換した。RCでつなぐのは1年程度で、その後は新しい勘定系に移行するとも述べていた。

 しかし旧3行は2システムの接続に失敗する。みずほ銀行設立初日の2002年4月1日に大規模なシステム障害を引き起こしたのだ。障害を重く見た同行はシステム統合の方針を再検討した。その結果、早期のシステム刷新を断念し、STEPSに改めて片寄せすることにした。作業は4000億円の費用がかかり、2004年12月に完了した。

表 みずほを巡る20年の主なできごと
みずほは20年越しで悲願を成し遂げた
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2011年3月の大規模システム障害について謝罪する当時のみずほ銀行首脳陣
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