みずほフィナンシャルグループ(FG)は新勘定系システムである「MINORI」の構築にいくら投じたのか。2011年にプロジェクトを始めてからの投資額をみずほFGは「4000億円台半ば」としている。東京スカイツリーの建設費7本分に相当する。

 みずほFGは当初、投資額は3000億円台になるとしていた。しかし開発完了を2度延期したことなどに伴い投資額が膨らんだ。同社は内訳を明らかにしていないので独自に試算してみた。

図 メガバンクのシステム統合プロジェクトの比較
みずほのシステム刷新プロジェクトは前代未聞の規模に
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 MINORIの開発規模は35万人月に達する。銀行システムに詳しい業界関係者によると「金融機関のシステム開発を担うエンジニアの人月単価は平均100万~120万円」という。開発規模と人月単価を掛け合わせたうえで人手不足を考慮すると4200億円程度がアプリケーション開発費と試算できる。

 みずほFGの貸借対照表もヒントになりそうだ。MINORIの開発が本格化した2013年以降、同社は無形固定資産を急増させている。無形固定資産にはソフト開発費やソフトライセンスの購入費を計上する。2014年3月期から18年3月期までの5年間で合計6151億円も増えた。そして19年3月期に4724億円減少した。みずほFGが19年3月期に勘定系システムを含む固定資産の減損損失として5007億円を計上したからだ。人月を基にした試算と近く、ソフト開発に4000億円を超える金額を投じたと判断できそうだ。

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