電力消費の節約を心がけても、作業時間が長引いてしまった時など、どうしても給電や充電が必要になる場合がある。こうしたケースに対応する手段として、最近は充電に使えるUSB Type-Cポートを備え、市販のACアダプターやモバイルバッテリーなどを使えるモバイルノートPCが注目されている。その背景にあるのは「USB Power Delivery(USB PD)」の存在だ。

マウスコンピューターの「m-Book U400S」。USB PDに対応したUSB Type-Cポートを搭載しており、同じくUSB Type-C(USB PD)に対応した汎用のACアダプターが利用可能だ
(出所:マウスコンピューター)
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変化しつつあるノートPCのバッテリー事情

 USB PDはUSBのベース仕様(USB 2.0、USB 3.2など)とは独立して定められている給電/充電に関する仕様である。通常のUSB Type-Cの給電仕様は15Wまでなのに対し、USB PDでは最大100Wまでの給電/充電が可能だ。

USBの給電仕様。拡張仕様の「USB Power Delivery(USB PD)」に対応していれば、最大100Wまで給電できる
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 従来、ノートPCの充電ポートの仕様は各社ばらばらで、コネクターも統一されていなかった。製品に付属する専用のACアダプター以外は使えない場合が大半だったのだ。そのため、外出時にバッテリーを使い切ったノートPCは、専用のACアダプターがないと充電できず、「ただの重り」になってしまっていた。

 これに対して、USB Type-C(USB PD)に対応したノートPCは、同じくUSB Type-C(USB PD)に対応した汎用のACアダプターやモバイルバッテリーをメーカーが違っていても使える可能性が高い。つまりUSB PDによって運用の幅が広がり、利便性が向上したのだ。

m-Book U400Sのスペック表。USB PDへの対応が記載されている
(出所:マウスコンピューター)
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