身近な無線通信機器はどんな仕組みで動いているのだろうか。分解やパケットキャプチャーを駆使して、米アップル(Apple)のワイヤレスイヤホン「AirPods」や米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)のIoTデバイス「AWS IoT エンタープライズボタン」などの秘密に迫る。

 「Amazonダッシュボタン(Amazon Dash Button)」というIoT製品がAmazon.co.jpから販売されていたことは多くの読者の記憶にあるだろう。商品のラベルが印刷された端末のボタンを押すと、ひも付けられた商品がAmazon.co.jpから自動で自宅に届けられるという仕組みだ。

AmazonダッシュボタンとAWS IoT エンタープライズボタンの外観
上の4個がAmazonダッシュボタン、一番下の1個がAWS IoT エンタープライズボタンである。Amazonダッシュボタンはすでに販売停止になっている。AWS IoT エンタープライズボタンはAmazon.co.jpから2500円で購入できる。
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 AmazonダッシュボタンはAmazonプライム会員向けに500円で販売された。500円分のクーポンが付いていたため、実質的には端末を無料で配布したことになる。筆者は約10個のAmazonダッシュボタンを手に入れた。

AWSのクラウドサービスと連携

 Amazonダッシュボタンを利用した購入サービスは米国で2015年3月に始まった。日本での開始は2016年12月。そして2019年2月末にAmazonダッシュボタンの販売を終了した。

 実はAmazonダッシュボタンと見た目が全く同じの「AWS IoT エンタープライズボタン(AWS IoT Enterprise Button)」という製品が今でも2500円で手に入る。

AWS IoT エンタープライズボタンのシステム構成
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 この製品は米アマゾン・ウェブ・サービスのクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」と連携する。

 AWSのサービスの1つに「AWS IoT 1-Click」がある。これを使うとAWSのIoTプラットフォーム「AWS IoT」とAWS IoT エンタープライズボタンを連携させることができる。

 例えば、アマゾンが無料で配布しているスマートフォンアプリと連携して、ボタンを押したときにメールやSMSで通知できる。またボタンを押すことでAWS Lambda(サーバーレス実行環境)上のコード(AWS Lambda関数)を実行して、独自の機能を実現することも可能だ。

 ボタンの機能もただ押すだけではなく、「クリック」「ダブルクリック」「長押し」という3種類の操作が可能。クラウド連携と3種類のボタン操作によって、面白い使い方ができるだろう。

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