読みやすい文章を書くには秘訣がある。本特集では日経ITプロフェッショナルの過去記事を再編集し、記者が培ってきたノウハウを合計20個のチェックポイントとして紹介する。

 今回は「文章の価値を高める」という上級レベルのチェックポイントを4つ紹介する。アクセントを付けて読みやすくしたり、信ぴょう性や説得力を高めるデータや事例などを盛り込んだりすることだ。簡単にできることばかりではないが、ぜひ挑戦してほしい。

文章の価値を高めるためのチェックポイント
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チェックポイント1:途中で疑問形の文章を入れてアクセントを付けているか

 途中で疑問形の文章を入れて、アクセントを付けるという表現方法がある。

 ビジネス文書のように何かを説明する文章では、どうしても表現が単調になりがちだ。「次に○○について述べる」のような繰り返しでは、読み手が途中で飽きてしまう。

 そんなとき、疑問形の文章をはさみ込むという手が有効である。典型的なのは、問題点や課題を挙げた上で「では、どうしたらよいだろうか」や「原因は何か」のようにつなげることだ。「次に解決策を述べる」や「原因を挙げる」と書くよりも、読む上でのリズムが出る。

 これは講演者が聴衆に質問して興味を引くのと似たやり方である。

 類似のテクニックで「こんな疑問が湧いてこないだろうか」「ここできっとこう思うはずだ」のように、読み手の思考を誘導するような書き方も効果的だ。

チェックポイント2:事例やエピソードなどを書いて具体的に説明しているか

 ITを使ったマネジメント手法やソリューションなどITエンジニアが文章を使って説明する事柄の多くは、人によって解釈が異なる抽象的な内容であることが多い。それだけに説明の具体性を高めることが重要だ。

 ではどうしたらよいのか。それは、できるだけ事例やエピソードなどを盛り込んだり具体的な説明を加えたりすることである。