中国の電気自動車(EV)スタートアップを現地取材した特集「ポストTeslaが示す、新しいEVの売り方」の第6回は、中国・吉利グループ(浙江吉利控股集団)が所有するブランド「LYNK & CO」。

 LYNK & COの最大の特徴は、ターゲットを若者に絞っている点だ。吉利グループ傘下のVolvoと吉利汽車(Geely Automobile)が共同出資して誕生した。開発や生産は吉利グループの資産を最大限に活用する。

 LYNK & COは、20~30歳代に向けた車両の開発に注力する(図1)。開発陣の平均年齢は34歳と若い。車両販売はインターネットを軸とし、売り切りではなく月額制のサブスクリプション型での提供も計画する。

図1 若者にターゲットを絞ったデザインや機能
LYNK & COはSUV(多目的スポーツ車)を中心に展開している。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 現状は中国のみの展開だが、2020年に欧州、2021年には米国市場に参入するという。2020年の欧州参入時には、世界で初めてカーシェア機能を標準搭載した車両を投入する予定だ。LYNK & COのExecutive Vice Presidentであるアラン・フィッセル(Alain Visser)氏は「自動車業界での(動画配信の)ネットフリックスや(音楽配信の)スポティファイを目指す」と意気込む(図2)。

図2 LYNK & COのAlain Visser氏
(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 カーシェア機能は、オーナーが車両を使わない時間帯にカーシェアリングサービスに自車を提供するというもの。オーナーは、クルマを貸し出す時に車載アプリの「カーシェア」ボタンを押しておく。利用者はスマートフォンのアプリで近隣の車両を探して予約し、車両を利用できる。鍵の受け渡しは不要で、スマートフォンで開錠できるようにした。

 料金体系は未定だが、クルマを使わない時間を有効活用して副収入を得られる。「仮に、サブスクリプション型で月額500ドルでクルマを使っているとする。1日30ドルの収入を得られるカーシェア機能で5日間貸し出せば、月に350ドルでクルマを持てるようになる」(Visser氏)という。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら