米中両国による相互の関税措置によって、米中貿易戦争はエスカレートの様相を示している。特に最近の米国政府による中国ファーウェイ(華為技術)に対する半導体の供給規制などで、次世代通信規格の5G(第5世代移動通信システム)やIoT(Internet of Things)、AI(人工知能)といった領域におけるグローバルなサプライチェーンに計り知れない影響を与えるという危惧が生じている。本連載では、ハイテク産業における米中の覇権争いの状況、および日本など先進国の企業に与える影響を解説する。

高野 一郎
日経BP総研 客員研究員
高野 一郎 1980年に三菱商事に入社し、技術部に所属。その後、米国三菱商事ロサンゼルス支店Technology&Developmentのマネジャー、米国三菱商事パロアルト事務所Technology&Developmentの副マネジャー、同社ハイテクビジネス開発/ベンチャー投資担当(在シリコンバレー)を経て、三菱商事インターネット社内ベンチャーである米ワン・ギャラクシー・ソリューションズ(One Galaxy Solutions)の社長兼最高経営責任は(CEO)に就任。ベンチャーインキュベーション事業を手掛けるビーインキュベーションジャパンの代表取締役、三菱商事と日経BPの合弁会社であるテクノアソシエーツの代表取締役を経て、2015年から現職(日経BP総研クリーンテック研究所客員研究員)。