ある日の夕方、独りで会社の会議室に籠もった。もちろん、会議のためではない。筆者(以下、記者)は、運動しやすい服装に着替え、スマートフォン(スマホ)を椅子の上に立てて置くと、その前ですぐに前屈運動などストレッチを始めた(図1)。事情を知らない社内の人が突然ドアを開けたら驚いただろう。しかし、これはれっきとした仕事なのだ。生活習慣の乱れからなのか、“わがままボディー”になってしまった記者の健康を心配する優しい(?)上司が、命令したのである。

図1 トップアスリートが愛用するコンディション管理サービス「コンディションBOX」を体験中の記者
(出所:日経 xTECH)
[画像のクリックで拡大表示]

 記者が体験したのは、ライフパフォーマンス(本社東京)が提供する「コンディションBOX」というサービスだ。サッカーの元日本代表選手などが愛用しているアスリート向けのコンディション管理サービスを、健康改善やダイエットなど美容を目的とするビジネスパーソンに向けて転用したものだ。

 ライフパフォーマンスは、プロアスリートのコンディション管理の分野で豊富な経験やノウハウを持つ。例えば、サッカー元日本代表の酒井高徳選手や、2018年の日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)MVPの家長昭博選手といったトップアスリートが同社のサービスを愛用している(関連記事:トッププロの成功にもはや不可欠「ITコンディション管理」、サッカー元日本代表・酒井高徳氏)。

 コンディションBOXは、同社がこれまで手掛けていたプロアスリート向けのコンディション管理と同じメソッドで組み立てた一般向けのサービスを、Webアプリやネットのテレビ電話などのIT(情報技術)を駆使することで、遠隔地からでも受けられるようにしたものだ。従来はトレーナーの指導などサービスを受けるためには、定期的にライフパフォーマンスのジムに出向く必要があった。リモートで距離の制約を無くすことで、より多く、そして幅広い層の人にサービスを提供することを目指す。

 プロアスリートの最大のミッションは“勝利”である。これをつかむためには、競技のスキルのみならず心と体が健康でなければならない。つまり、食事や睡眠といった日常の生活習慣に気を配り、コンディションを整えることが非常に重要だ。実はこれはビジネスパーソンにも共通する。ビジネスにおける勝利にはさまざまな形があるものの、仕事で良いパフォーマンスを発揮するためには心身が健康である必要があり、その先端を行くプロアスリートに学ぶことは多い。

 「トレーナーの要求についていけるのか」「しごかれたりしないのか」。記者は期待とともに大きな不安を抱えながら、体験に臨んだ。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら