電車・バス・タクシー・自転車など、これまで個別のビジネスとして完結していた“移動(モビリティー)”を一つのサービスとして捉え、予約から決済まで一括したサービスとして提供する「MaaS(マース、Mobility as a Service)」。フィンランド発のこのビジネスモデルが、産業界に新たなDisruption(破壊)をもたらす可能性があるとして大きな注目を集めている。自動車メーカー出身でドイツでの駐在経験もあり、現在はアビームコンサルティングで自動車産業セクターを担当するコンサルタント、轟木光氏に「MaaSの真実」を解説してもらう。
“移動(モビリティー)” をサービスと捉える新しいビジネスモデル「MaaS(マース、Mobility as a Service)」。その普及には大きな期待がかかっているが、しっかりとマネタイズをして永続性のあるビジネスを構築できなければ、国内では人口減によって衰退の運命が待つ交通産業を救うことはでき…