電車・バス・タクシー・自転車など、これまで個別のビジネスとして完結していた“移動(モビリティー)”を一つのサービスとして捉え、予約から決済まで一括したサービスとして提供する「MaaS(マース、Mobility as a Service)」。フィンランド発のこのビジネスモデルが、産業界に新たなDisruption(破壊)をもたらす可能性があるとして大きな注目を集めている。自動車メーカー出身でドイツでの駐在経験もあり、現在はアビームコンサルティングで自動車産業セクターを担当するコンサルタント、轟木光氏に「MaaSの真実」を解説してもらう。

(写真:metamorworks / PIXTA(ピクスタ))
轟木光(とどろき・ひかり)
アビームコンサルティング株式会社 製造・コンシューマビジネス ビジネスユニット 自動車関連産業セクター ダイレクター。1999年に日産自動車に入社。車両およびパワートレイン領域の商品および技術開発を担当後、経営企画にて環境課題を解決するための商品技術戦略を担当。3年間ドイツに駐在し、欧州の自動車産業のエキスパート2000人以上との交流を通じて人脈を構築。2017年にアビームコンサルティング入社後は、日本の自動車産業を中心に戦略策定、調査などのコンサルティング活動に従事。現在でも欧州・中東、東南アジア、中国に出張し、最新の情報・動向を収集している。多数の外部講演、企業内セミナー活動も実施。著書に、「EV・自動運転を超えて”日本流”で勝つ -2030年の新たな競争軸とは-」(日経BP) 、「MaaS(Mobility-as-a-Service)の本質を考える」(アビームコンサルティング)