国や自治体などの公共事業の発注者は普段、工事や設計業務などの受注者から評価を受けることがない。そこで、日経 xTECHと日経コンストラクションは「土木の工事や設計業務などをしたことがある」と答えた受注者に発注者を採点してもらう独自のアンケート調査を実施した。

 「入札方式や技術提案の評価は適切だったか」など12の質問項目で発注者の能力や意欲を採点。その平均点を求めて総合評価点とし、ランキングした。さらに、12の質問項目を「受注者を見る目」「頭の軟らかさ」「基礎技術力」「コミュニケーション力」「働き方改革の取り組み」の5つの評価軸に分け、発注者ごとに平均点を分析。偏差値に換算してレーダーチャートで図示した。

 総合評価点のランキング上位の発注者から順に、受注者のコメントとともに紹介する。調査概要は末尾に記載した。



 受注者が採点した発注者ランキングで1位となったのは、総合評価点で77.8点を獲得した国土交通省北海道開発局だった。2位の首都高速道路会社を10点近く上回った。国交省東北地方整備局が66.4点で3位に入り、自治体からは埼玉県と滋賀県が同点で4位に食い込んだ。1位から10位までの発注者を発表する。

■1位:北海道開発局(総合77.8点)

レーダーチャート内の数字は評価軸ごとの偏差値。黄色の線は平均的な評価である偏差値50を示す。北海道開発局は5つの評価軸全てで1位を獲得した。受注者からは「設計変更の提案を理解したうえで、採用されるためのアドバイスをくれた」といった技術力や柔軟性を評価する意見が多く挙がった
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■2位:首都高速道路会社(総合68.2点)

頭の軟らかさと基礎技術力が北海道開発局に次ぐ2位。「技術的な判断が早い」「補修分野の新技術活用に熱心」など職員の高い技術力や意欲が受注者に評価された
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■3位:東北地方整備局(総合66.4点)

多数の復興工事をさばきながら満遍なく平均以上の評価を得た。一方、「支障物件が未処理のまま発注された」「レスポンスが遅い」というような多忙による人手不足を思わせるコメントも寄せられた
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■同点4位:埼玉県(総合65.4点)

自治体では滋賀県とともに最高位。全体3位と高評価の「受注者を見る目」が順位を押し上げた。課長クラスや関係部署の職員などの意思決定者が打ち合わせに同席する取り組みを好意的に捉える受注者が多かった。工期延長や設計変更も適切に認めているようだ
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■同点4位:滋賀県(総合65.4点)

全体2位の「コミュニケーション力」がけん引して4位にランクイン。「まちづくり計画の策定業務で、地域住民との対話の場を積極的に段取りしてくれた」という意見が象徴的だ
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